スーパーボックスカルバート

概  要

PRC(PRESTRESSED REINFORCED CONCRETE)構造は許容範囲のひび割れ条件を満足するようにプレストレスカと鉄筋で補強されたコンクリート構造です。RC 構造とPC 構造の中間領域の構造であり、両者の特徴を兼ね備えた合理的な構造です。
RC 構造は、部材の引張応力を主に鉄筋によって負担し、圧縮応力を主にコンクリートによって負担する構造になっています。一般にひび割れが発生する事を前提とした設計が行われています。
PC 構造はコンクリート部材にプレストレスカによる圧縮応力を作用させ、発生応力を主にコンクリートによって負担する構造になっています。一般にひび割れが発生しない事を前提とした設計が行われています。
スーパーボックスカルバートは部材にPRC 構造を導入し、その結果部材の軽量化が図れ、大型断面を経済的に構築可能としたボックスカルバートです。

特  徴

大型断面構築が可能です
ヘッドスラブとサイドウォールから構築される分割方式である為、幅15.0m までの超大型断面の構築が可能です。
劉牲の高い構造体です
ヘッドスラブ、サイドウォール両部材共に、アンボンドPC によるPRC 構造とし、上下連結もPC 緊張による剛性の高い構造体を形成します。
安全性に優れます
従来の現場打ち工法等に比べ、足場での高所作業が少なく、安全、安心に施工できます。
大幅な省人化が図れます
工場製品のため、足場工、鉄筋工および型枠工等の熟練工の作業員数が大幅に低減できます。
コスト縮減が可能です
各部材にPC を導入し、部材の軽量化が可能になり、コストが抑えられます。
工期の大幅な短縮が図れます
ヘッドスラブ、サイドウォールをプレキャスト化した事により、作業性を向上させ、工期を大幅に短縮する事ができます。
品質の向上、確保ができます
主部材が工場製品のため、据付調整のみの管理となり、品質および出来形の向上が図れます。

施 工 例

国道3号迫畑地区構造物工事 サイズ:9.5m × 60m

国道57号犬飼IC 工事 サイズ:10.3m × 6.2m

佐賀497号谷口高架橋下部工事 サイズ:4.7m × 4.8m

佐賀497号谷口地区改良工事 サイズ:5.0m × 51m

藤田当条線道路改築工事 サイズ:10.6m × 5.5m

春日池の上線 サイズ:6.7m × 6.0m